絵画作家 上原一馬 ウェブサイト

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updated 2020-03-29


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上原一馬 2020年のブログ
UEHARA Kazuma's Blog


 

2020.03.27

幻の展覧会

 
芝康弘

 
新型コロナウィルスの影響で、「信州国展」が中止となった。
 
会場となるはずだった松本市美術館も3月の休館が続いている。
本来ならば、25日に展覧会初日を迎えるはずだったが、静かな日を過ごしている。
 
全て準備が整い、あとは楽しみしていたトークイベントの、セリフを考えるくらいだったが、当然イベントも中止だ。
 
同期開催を予定していた、新人作家の展覧会「新しい眼」も今回はできなかった。新しい感性との出会いは、本当に楽しみにしていたのに残念だ。
 
さらに、速報で、なんと母体となる国立新美術館での「国展」の中止も決まったようだ。
 
戦争により中止した昭和20年以来のことだ。
 
3月の白日展、4月の春陽展と、代表的な大型展がことごとく中止になり、いよいよマズいとは思っていたが、まさかのできごとが起きた。
 
ことごとく発表の機会を失うこととなってしまった。
 
しかし家からも出れず、制作の時間はたっぷりとできた。
今は制作の時間を与えられたと考えて、来るべき発表の時に備えて行きたいと思う。

 

2020.02.11

赤羽雄太+疋田義明

 
芝康弘

 
地元長野の元麻布ギャラリー佐久平へ。
佐久市で、新しいアートを発信し続けているギャラリーだ。
 
赤羽雄太さん(彫刻)と疋田義明さん(絵画)の二人展が開催されるというので、足を運んだ。
二人とも若い、これからの長野のアートシーンを作っていくような作家だ。
 
赤羽さんの彫刻は、写真の作品が気に入った。
木彫と石粉粘土で作られたモノトーンの作品だ。
 
妙に機械的でもあり、妙に生命感も感じる。
これからAI時代を生きていく子どもを表現したかのような、不思議な空気感を感じた。
 
疋田さんの絵画は、大作からドローイングまで、かなりの数が展示されていたが、
ドローイング作品が特に面白かった。
 
その辺にある、裏紙や包装紙、箱がみの裏に、アクリルやクレヨンで描き、それらを組み合わせた作品だ。
 
肩の力を抜いて、しかし鋭い感性で直感的に、日常で見たものと空想の世界を組み合わせて描いたその作品群には、目をみはるものがあった。
 
二人のこれからに注目していきたい。

 

2020.01.31

東京藝術大学卒業・修了作品展 齋藤詩織 憂鬱と希望

 
芝康弘

 
東京藝術大学の卒業・修了作品展を観に東京・上野へ。
毎年、忙しくても足を運んでいる展覧会だ。
とにかく、作品がホットで勢いを感じる。
新しい感性に出会える展覧会だ。
 
今年、私が気になった作家は、齋藤詩織。
絵画棟の一室に多くの作品を個展形式で展示していた。
 
彼女の作品を目にして感じたのは、
「この感じなんか分かるんだけど、なんだっけ」
という感覚だった。
 
なんとも名前をつけようのない感情。
あえてつけるとすると、「憂鬱と希望」。
 
曇り空。カラスの群れ。
しかし、何もない地平はビビットで、何か生まれて来そうな予感。
 
暗い風景に飲み込まれそうになりながらも、
そこに希望を見つけようとする、そんな気持ちの揺れ動きだ。
 
筆ざばきもスピード感にあふれている。
ほとんど一度塗りで、筆跡を残しながら決める手法もにくい。
 
風景を雑に通り見過ごしたり、
ある時は、ていねいに受け止めたりする、
日常の無意識が表現されている。
 
何気ない絵画表現の中に、新しい感性を見た。

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