絵画作家 上原一馬 ウェブサイト

UEHARA Kazuma Website

 
updated 2017-06-05
 

2009.12.03

菅原健彦




菅原健彦の展覧会が、練馬区立美術館ではじまっている。


彼の絵は、本当に好きだ。
かっこいい。


画面の中で、自由に暴れている。
抽象画と思わせるのだが、具体的なイメージに結びついている。
その絶妙なバランスに揺さぶられる。


絵具は、描くためのものだけではない。絵具自体が飛び跳ね、画面から溢れている。
絵具も「描くための束縛」から解放されているのだ。


描いているものは、他愛もない。
木や風景など、オーソドックスなものが多い。
しかし、菅原健彦のフィルターを通すと、半抽象の荒々しく荒廃的な、心象風景に生まれ変わる。


海外の人が見たらきっとびっくりするだろう。
次世代の日本画の作っていくのは、間違えなく彼だと思う。

2009.11.21

国展 2点作家



8月に国展の事務局から通知があり、来年の国展には、2点出品するように要請があった。
準会員の上位10名程度に、この通知が来る。


自分の絵の評価には、若干の不安があった。しかし、ある程度の評価を受けていたことが分かり、正直うれしかった。


2点作家の顔ぶれは、飯島基、菊地時男、小西雅也、坂本伸市、白石一徳、高田三徳、高橋新、辻久美子、山内英夫、山岡美佐子。
なかなかのもの。好きな作家も多い。
自分がこの中に入れたことは良かった。


今、この出品作2点に着手しているのだが、なかなか2mサイズ2点というのは、手強い。


乾燥時間というものは短縮できないので、時間との戦いになりそうだ。

2009.10.31

サイト リニューアル





ホームページのリニューアル作業が進んできた。
たぶん来月の始めには、更新作業が完了すると思う。


今度のホームページは、スタイルシートを使っているので、見栄えが良いと思う。
今まではHTMLの文字列の中で格闘していたが、今度は簡単にアップロードできるようになった。


この方法を知ったのは、銀座のアップルストアで。
午前中ギャラリーを回り、夕方のオープニングパーティーに参加するまで午後の時間が開いたので、立ち寄った。
無料入退出自由の講座の中にヒントがあった。


そのソフトの存在を知った時は霧が晴れたようだった。
「今までの苦労は一体…」と思うほど、目の前で簡単にホームページができ上がっていく。


そのソフトを知っている人が見たら、このホームページを見たとき「ああ、あれで作ってるのね」と、すぐ分かるだろう。
しかも2万円程度と安い。


今ホームページは、知識がなくても作れるようになっている。
その分、内容に集中できることは良いことだ。


ソフトの名前を知りたい人は、メールくだされば教えます。

2009.09.19

蓄積

今日は、駒ヶ根高原美術館での「信州美術作家展」のオープニングだった。 会場に早く着くと、まだひと気のない会場に、松井君子副館長と、評論家の本江邦夫氏が談笑していた。
自分の絵を前に、二人と少し言葉を交わす。
そうしているうちに序々に出品者が集まり始めた。
あいさつを交わしているうちに、さっきから気になっていた絵の作者だと分かる。
小池誠さんは杖をついて、にこやかに話してくださった。
小池さんの絵は今回初めて知った。会場の中では小さな絵だった。体が悪くて大きい絵は描けないのだという。
だけれど、自己主張もそんなにしない絵なのに、すごくパワーがあった。
作品には「夢」がある。ファンタジックな理想郷が描かれている。絵の中に自分も入ってみたくなる。
画面にスキがない。和紙を貼った上にマスキングをほどこすなど、繊細で緻密な作り方だ。
会場の中で絵を買うとしたら、間違いなく小池さんの絵を選ぶだろう。 オープニングパーティー会場まで、車で送ってくださった。
その中で、若くして死と向き合うような病気を何度もして、「自分は絵しかできない」そんな気持ちに早くからなっていたのだという。
なるほど、小池さんの絵には、人の何倍も思いが託されているのだろう。時間もそうとうかけている。
思いと時間の蓄積は、こんなに心をとらえるのか。

2009.08.16

青木敏郎の世界展

諏訪市美術館で開催中の「青木敏郎の世界展」を見に行った。
ポスターで見た「小橋のある風景」という絵。自分は風景画を描いているわけでも、好きなわけでもないが、どうしても観たいという衝動にかられた。
本物は期待を裏切らなかった。
田舎道を散歩している時の日差しとか臭いとか、そんなものがよみがえるすばらしい絵だった。
2階の静物画もまた良かった。
展覧会の副題で「-光と影-古典への憧憬」とあったが、窓から光が美しく、画面には確かに陰影の中に浮かび上がる静物の空気感が良かった。
満足して美術館を出た。
家に帰り、自分の絵の薄さにショックを受けた。

2009.07.21

交流会

養護学校交流会
空想の動物


高校生と養護学校高等部との交流ワークショップの指導をすることになった。
テーマは「空想の動物を作ろう」。
まず4人づつのグループに分かれてもらう。
次にクジを引いてもらう。そこには、「頭」「体」「手足」「しっぽ」と書かれている。
クジの部位を油粘土でそれぞれ作っていくのだ。
お互いに動物のイメージは違う。同じ机に座っているので、一応他の人の作業は意識しながら作るのだが、こっちの人に合わせても結局あっちの人とは違ってしまう。そんな風に4人とも違うイメージのパーツが出来上がってくる。
あまりの自分とのイメージの違いに、思わず笑いがこぼれる。「ほんとに一つの動物になるの?」皆がそう思う。
それぞれのパーツができあがったら、グループリーダーが主導で、一体の動物に組み立てていく。
姿を見せていく意外な動物の容姿に、またも笑いが。
動物には名前もつけてもらった。一人一人が命名し、リーダーがまとめる。
「久々にお腹が痛くなるほど笑った」と和やかな交流会になった。

2009.06.26

キャラクターデザイン

のんのらくん 飲酒運転
のんのらくんカード表 飲酒運転
のんらくんカード裏 飲酒運転


珍しい仕事を受けた。飲酒運転撲滅運動のイメージキャラクターとカードのデザインだ。
用途がすでにはっきりしている、いわゆる「完全縛りもの」だ。なぜ、私に?という気持ちが大きかったが、難しくもない気がしたので、引き受けた。
依頼者には申し訳ないが、かなりリラックスして、正味一日で仕上げさせてもらった。
キャラクターは飲んだら乗らないを略して「のんのらくん」にしてみた。猫がハンドルをにぎる姿だ。
線画をPhotoshopに取込み、線データのみにして、別レイヤーで後ろから着色する方法で描いた。
次の日プリントアウトいたものを持っていくと、「え?もう?」みたいな顔をされたが、依頼者にキャラクターは大ウケだった。
ところで、飲酒運転ていろいろなところで社会問題化しているんですね。

2009.05.24

三瀬夏之助

おもしろい作家を見つけた。
三瀬夏之助という古風な名前の作家だ。
日本画らしいのだが、日本画とは思えないほどぶっ飛んでいる。
仏像、飛行機、礼拝堂、ネッシー、UFO何でもありだ。しかし、妙に伝統のにおいもする。画面はしつこく描かれたことが分かる。
メチャクチャなのだが、祈りたくなるような崇高さも感じる。
とにかく描いているのが楽しそうだ。本人も言っているが、絵が売れることにはあまりこだわっていない様子。
大学の先生になったらしいのだが、この人を採用した東北芸術工科大学にも関心した。VOCA賞をとったそうだ。何となく期待してしまう人だ。うなずける。
子どものように純粋な大学の先生なのだろう。学生もこういう教官がいれば、きっと楽しいだろう。「楽しさ」。当たり前だったことを改めて思い返して、少し自分も笑顔になってしまった。

2009.04.30

国展2009

今年の国展が始まった。
絵を変えて望んだわけだが、絵の評価は概して良かった。
人物の顔については賛否両論だった。いいという人と、好きではないという人。予想どおりだった。
自分の絵を観て、アトリエで描いていた時より、ローアンバーがきつく見えたのが心残りだった。
一番うれしかったのは、一般の人の評価が良かったことだ。ポストカードは初日に完売した。
国展の作品では、太田穣さんの荒廃した画面の絵と石原重人さんのギリシャ軍の群像の絵が印象的だった。
となりのアーティスト・ファイル2009の齋藤芽生の作品には感動した。この世界観と描写のしつこさ。好む好まざるに関係なく、とにかくグッとこころをつかまれる。作品の質と量にも圧倒された。
家に帰ると赤枝真一さんの個展の案内が届いていた。感情を抑制して淡々と描かれる絵で、その平凡で情けない風景と人物の中に、ある深い感情が生まれるような、そんな魅力のある絵だ。

2009.03.20

アートな本屋

店では意外なアイディアに出会うことが多い。美術館をいくら回っても得られないような、見たこともないものがあったりする。
特に洋書だ。なぜこれが本になったのか?というような、成立そのものが、日本ではあり得ないないようのものに出会うこともある。
自分が良く行く本屋は青山ブックセンターと、新宿ブック1stと、渋谷パルコリブロだ。
これらの本屋にいくと、時間が経つのも忘れてしまう。美術やデザイン系の本が多く、写真集なども充実している。本屋そのものもアーティスティックで、居心地が良い。本屋に来る人も何か人種が違う。
「これだ!」と思う本に出会う。次のページもいい。次の次も。少なくとも5ページくらいは参考にできる。その後は購入するかどうか考えるのだが、値段は無情にも1万円を越えている。なぜ隣の同じページ数の本は5千円に満たないのに、よりによってこの本は高いのか。しかし、本は次回来た時またあるとは限らない。「絶版で、お取り寄せできません。」この言葉に何度泣かされたものか。こうなったら買うしかないのだ。一刻の猶予も許されない。

2009.02.22

製作中の音楽

製作中は、私としては音が欲しい。それも何となく流れているような。流れている方が飽きが来ない。
CDやiPodなどの音楽は5分位なので、だいたい時間の経過が分かるのも良い。ラジオもよく聞く。時報が流れるのでありがたい。
ラジオは「FM横浜」が長野の山梨県境に近いこの地域でも入り、お気に入りだ。やたらと横浜に詳しくなった。
製作中の音楽は、車中で聞くようなポップスや、クラシックは合わない気がする。 感情があまり入らず、自然なリズムが流れているような音楽が好きだ。お気に入りはGelの「-1」だ。7年以上聞いている。I Am Robot and Proudの「The Electricity In Your House Wants to Sing」もいい。どちらも、雨音と表現したらいいか、風とか鳥のさえずりのような音楽だ。しんとし過ぎない空間にただ音楽が流れている、そんな感じだ。どんな作風にも影響しない。自然なのだ。
また今日も、暖房と同時に音楽のスイッチを入れる。

2009.01.01

2009年

あけましておめでとうございます。
新年を迎え、自分は少しわくわくしている。新しいことを見つけているからである。
制作が楽しい。絵を描き始めたころのように動いている。
早く描きたくてしょうがない。そんな気持ちでいっぱいだ。